皆様こんにちは!!!いつもの青木です!今回はトライアウトインタビュー第二弾!早速いってみましょー!
今回はいわびつ師匠にお越しいただきました!
- トライアウトとは?
グッドスマイルカンパニーとマックスファクトリーの共催にて実施されるフィギュアの商業制作業務未経験者専用の採用制度です。
『未経験でもフィギュアの原型制作、デコマス(彩色見本)制作を職業にしたい!』 と、本気で考えている方々が、原型師/フィニッシャーとして活躍できる環境を作るべく、ご自身の能力を存分にアピール出来る機会と、プロの原型師/フィニッシャーによる公平な選考の場を設けた特別な採用制度となっております。
ししょ~~!!!!よろしくお願いします!!!!!
現在のお仕事について教えてください。
スケールフィギュアのディレクションを主に担当し、青木さんなどの後輩の指導もしています。また、グッドスマイルアーツ上海のディレクションも行っています。
盛りだくさんですね。前職について教えてもらえますか?
一応ここが初めての職場になるのかな。大学の時に模型研究会というのがあって入ってみようかなと。学年最後の方ではガレージキットを作ってみたりして、その後、2011年のフィニッシャーズトライアウトに応募し、専業フィニッシャーとして初めての職場となりました。
趣味が仕事に繋がったんですね。
模型制作が趣味で、大学での環境が興味を持つきっかけとなりました。大学の先輩に塗装方法や道具の選び方などを教えてもらい、それが楽しくなってしまった感じですね。会社でも新入社員には1対1で指導する文化があり、似たような環境です。青木さんもそうだったよね。
それがフィニッシャーを目指すきっかけになったんですね。教えてくれる環境があるっていうのは素晴らしいですね。ありがとうございます。
私達が所属している制作部や彩色チームの雰囲気とか印象ってどうですか?
制作部全体としては和気あいあいとしている感じですね。何かしら打ち合わせをしていたり、その一方で黙々と集中している人もいたり。
彩色チームの雰囲気としては、人数も少ないから、ディレクターって呼ばれる人たちは企画部や制作部内の打ち合わせでたくさん話をしている印象もあるし、他にも作業に集中している人たちもいる。そんなに硬い雰囲気でもないし、集中できる環境もある。例えば同期や先輩後輩と相談しあいながら制作できる環境もありますしね。
そうですね、私が一番やかましいですねぇ。
あんまりそういう人いなかったんだよね笑
トライアウトのアドバイスはありますか?
最初期のトライアウトは写真審査と軽い面談のみでした。
現在は写真審査からの実技1回、面接2回となっていますね。
写真審査の部分は昔から変わっていないので、作品選びやアイテム選びが重要だと思いますね。 会社ではキャラクターの作画資料など、元になる見本に合わせて調色をして塗っている為、常に比較対象がある状態です。 一方でオリジナルフィギュアの場合、調色面の技術力を見たくても、比べる対象が無いので審査が難しくなります。 そう考えると、トライアウトに応募する作品は会社でやる事と同じく元になる見本がある物だと良いですね。評価もしやすくなります。
オリジナル性を求めるよりも設定に忠実であることが重要ですね。
作品選びから始めて、設定に合わせたアプローチが見やすく、評価されますね。
師匠が応募した時の評価コメントを覚えていますか?
自分の時は逆に原型師さんのオリジナルフィギュアを塗って提出したんだけど、サイバーパンク風の汚しや金属表現がたくさん入るアイテムでしたね。
それには考えがあって自分は美少女フィギュアの可愛い塗装よりかは、かっこいい系のウェザリングや汚し的なのが得意だったから、そういうのを見せられるようなアイテムのほうが良いだろうなと思って。
自分の得意なことを活かして、みたいなことですね。
基本的に合格通知とコメントがメールで届き、サイバーパンク風の作風が評価された一方で、美少女フィギュアの塗りについて不安を抱かれたことがコメントにありました。
面談の際に何点か塗装したフィギュアがあれば持ってきてくださいと言われ、美少女フィギュアを持参して再評価を受けました。
あとは写真。写真の質やカメラ位置も評価基準に含まれます。太陽光が入りすぎて、白飛びしちゃってるとかピントが合ってなくて顔がわからないとか。あとは、カメラ位置。高いか低いか。
そういう細かい要素も見られるんですね。スマホと一眼レフカメラ、どちらが有利とかってありますか?
自分は一眼レフを購入しました。が、スマホでも良い写真を撮れると思いますが、パースがかかると補正が必要になります。
一眼レフカメラや普通のカメラで撮るのが望ましいと思いますね。多分、1日ぐらい写真撮影に時間をかけたんじゃないかな。
写真にこだわっていたんですね。
ちゃんと撮りたいと思っていたから、ホビージャパンのリリースカットみたいなイメージで気を付けて撮影しました。今見るとピントは合っていたけど、露光が多く多少白飛びしてますね。それが面談の時に評価されましたね。
入社前と入社後のギャップとかってありました?
入社前には、社内で彩色作業が行われていると思っていたけど、実際には外注さんに依頼していることが多かったことに驚きました。
結構外注さんに塗っていただいたり、作ってもらったりっていうのが多いんですよね。
逆に面相(フィギュアの目入れ)は社内でしかやっていなくて。確か面相専属の人がいましたね。
面相はその当時すべて手描きだったのですが、それがもう手描きに見えないくらい精度が高く緻密でしたね。今、面相はほぼすべてデカールなんですけど、デカールより緻密なんです。
昔は手描きで描いていたんですね。
入社する前は企業のデコマスなど見られる機会がないし、イベントなどでもガラス越しだったりしてはっきり見られないじゃないですか。入社してデコマスをまじまじと見て、それがやっぱりプロの仕事はすごいなと実感しました。
ありがとうございます。長期の目標について考えたことはありますか?
溜渕さんと原さんは将来的にはスケールフィギュアを塗ってみたいと語っていました。
ただ、師匠は現在スケールフィギュアをバンバン彩色されていると思いますが、師匠的には将来何をしたいか?ってありますか?
そうですね。将来の目標としては、より高度なスケールフィギュアを彩色したいと思っています。それこそ燃え尽きるような、一生を通しての代表作のような!
そういうのはちょっと塗ってみたいかな。
また、人を育てることも重要な仕事だと感じています。昔、彩色チームって本当に一人とか二人しかいなかったので…今は10人くらいに増えましたね。
私が入ってからも結構人数増えましたよね。
人数が増えたからこそ彩色チームをもっと強化してプロの集団を作りたいと考えていますね。
最後にトライアウトを受ける人に向けて一言お願いします!
彩色を仕事にしたい人にはトライアウトが良いステップだと思います。お金をもらいながら指導を受け、スキルを伸ばしていくことができるからね。商業フィニッシャーを目指す人はどしどし応募してきてください。
トライアウトの応募締め切りは10月1日23時59分まで!
応募はコチラから!!コメントのみも大歓迎!
皆様の応募お待ちしております!!