皆様
こんにちは、制作部の溜渕(@gsc_tamaribuchi)です。
普段私は展示会の記事を書いていますが、今回はプラモデルの制作記事を始めたいと思います!
数回に分けて記事にしていくのでよろしければ完成を楽しみにしていただけると嬉しいです!
制作するのはこちらのキット!!!
Get truth 太陽の牙ダグラム 3 プラモデル付き特装版
に付属している
1/72 ソルティックH8 ラウンドフェイサー Ver.GT
ペリスコープ/スナイパー仕様
こちらのキットは2023年末に発売されたコミックに同梱されているものになります。
また、ペリスコープ/スナイパーのどちらかの仕様で作るコンバーチブルキットにもなっています。
今回私は
大型のライフルが特徴的なスナイパー仕様で制作していこうと思います!
(上記の状態はキットをニッパーだけで組んだ状態になります。)
そのまま組んだ状態でも再現度が高く十分カッコイイのですが、ひと手間加えてより私好みに制作していきます!
本格的に制作を始める前に私はいつもどういう手順で制作するかや完成形のイメージを先に持つようにしています。
今回の場合では、
・表面処理:ゲート処理、パーティングラインの処理のみ
・ディテールアップ:一部パーツ置き換え、一部彫り直し
・塗装:設定カラー準拠、ウェザリング仕上げ、戦車模型の技法を使用
・その他:パーソナルマークのデカール作成
このように各工程をどの程度こだわるかを先に考えておきます。
こうすることで完成形のイメージがつかみやすく、最後までモチベーションを高い状態で維持できると思います!
今回は表面処理編ということで各部位のやすりがけを行っていきます!
「表面処理編」と大げさに書いていますが要するにひたすらやすりがけをしていくだけなので気楽に作業していきましょう!
具体的には「パーティングライン」と「ゲート跡」、「合わせ目」を処理していきます!
写真は左腕なのですが、上側の矢印で示した箇所が「パーティングライン」、下側の矢印で示した箇所が「ゲート跡」になります。
「合わせ目」はこちらのキットではほとんど目立つ箇所が無く、後ほど紹介するライフルのみ合わせ目消しをしました。
使用するやすりは様々な種類があるのですが、今回は紙やすりを使用します。
(紙やすりを使用するメリットとしては、面が出しやすいのと、切れ味が落ちたらすぐに新しいものに交換して効率よく作業が進められるところだと思います。)
番手は320番と400番を使用しました。(数字が小さい方が荒いやすりになります。なので320→400の順でやすりがけします。)
320番のやすりはそこそこに荒いのでそこまで力を入れなくてもサクサク処理できます!
上記の写真と見比べていただけると肩や前腕、関節などがマットになっているのが分かります。この部分がやすりがけした部分になります。
次に足の部分ですが、ひとつ注意していただきたい部分があります。
左が処理済み、右が未処理のパーツになります。
スネのパーツなのですが、矢印で示したゲート跡がパーツの重なる部分にあります。
その影響で処理が甘いとパーツが浮いてしまい隙間ができてしまいます。また、削りすぎても隙間の原因になってしまうので、この部分は注意してやすりがけをします。
次は胴体です。
胴体部分は特に注意しないといけない箇所はないのでゲート跡やパーティングラインを見逃さないように丁寧に処理していきます。
頭部は細いパーツや溝の中にパーティングラインがあるので少し詳しく紹介します。
頭部は情報量が最も集まる部分なので細かいパーツも多いです。
ケーブル状のパーツは特に細いので破損が怖いと感じたら無理に処理しないのも私はアリだと思います。
(左が未処理、右が処理済です)
動力パイプの部分(溝の中のパーティングライン)は折った紙やすりで処理してしまうのがオススメです!
このようなイメージで全てを完璧に処理しようとせず、ほどよく妥協してしまうのもひとつの完成への道だと私は思います。
そしてラストはライフルの「合わせ目消し」を行いたいと思います!
画像の矢印で示した部分に線や隙間があると思います。
ライフルの一部は左右貼り合わせ(所謂モナカ構造)になっているので上面の目立つ部分に合わせ目が出てしまいます。ここは結構目立つ部分になるのでしっかり処理していきましょう!
合わせ目消しには模型用接着剤を使用しました。
合わせ目に接着剤を流し込み溶けたプラが少しムニュっと出るのがコツです。
接着剤が乾燥したらやすりで削っていきます。
ですがパーツ同士のずれや、若干のへこみなどでうまく消せない場合もあります。
そこでへこみや段差の箇所に瞬間接着剤や速乾性のパテなどを盛り、面を整えていきます。
(画像内の白く盛り上がっている部分)
これをまたやすりで削り、整えることできれいに合わせ目消しを行うことができます!
このように一度で処理できなくても様々な道具を活用し、段階的に作業をすることできれいに処理できます!
これにて一通りの表面処理作業が完了しました!
次回はここに少しディテールを加えて、より洗練されたイメージにしていきます!
乞うご期待!!
©︎太田垣康男/小学館 ©︎SUNRISE