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皆様

こんにちは、実は学生の頃から10年近く美少女プラモを作っている制作部の溜渕(@gsc_tamaribuchi)です。

普段私は展示会のレポート記事を書いていますが、今回はプラモデルの制作記事を紹介したいと思います!

今回は『週末モデリング』と題しまして、週末2日+αくらいで完成できそうなボリューム感で完成度をアップできるような作り方で仕上げていきます!

 

 

今回私は2月に発売予定の「PLAMATEA 時雨 改三」を題材に作っていきます!

ざっくり組んでみたのですが、髪のリボンや服の赤ライン、平手など彩色済みのパーツも多く入っていたり、武装(艤装)のディテールもしっかり入っているので素組みでもかなり完成度の高いキットになっていました。

 

週末モデリングをテーマに制作するにあたってはじめにルールを決めました。

・エアブラシを使わなくてもできる作業に留めること。

・合わせ目消しなどの時間のかかる表面処理はしないこと。

を念頭においてクオリティアップできる作業を選んでいきました。

 

 

 

先にざっくり今回の作業手順を書き出していくと、

組み立てながらゲート跡だけヤスリ処理 → 艤装部分のウェザリング → 各部部分塗装 → つや消しコート → パステルを用いたウェザリング、メイクアップ

の要領で作業を進めました。
適宜パーツをばらしたり組んだりも合間に挟んでいます。

 

 

 

はじめにゲート処理ですが、今回はスポンジヤスリを主に使用しました。

いろいろ番手を用意したのですが、メインは#400→#800を使用しました。
というのも、最終的につや消し仕上げにするつもりだったので、#800くらいのヤスリ跡は消せることもあり高番手のヤスリは使用していませんでした。

 

 

 

次は艤装のウェザリング。
調色済みで質感のコントロールもしやすい「ウェザリングカラー マルチブラック」を使用しました。

 

各パーツをばらしつつ、3~5パーツくらいを1セットにして一連の作業を行っていきます。

 

塗料を筆に取りモールド(溝や凹み部分)に流していきます。

余分な塗料をふき取っていくのですが、このとき全てふき取るのではなく若干塗料が残るようにします。
そのあと筆とエナメル溶剤を使用し重力の方向に塗料を伸ばしていきます。

ウェザリングカラーは油彩塗料をベースにしているので、半乾きくらいの方が作業がしやすいです、
もし完全に乾燥してから作業をしようとすると、溶剤ではうまく塗料が溶けずかなり作業がしずらいので、そういった意味でも3~5パーツ毎に作業を推奨したいです。

一連のウェザリングを施したのがこちら。
ほどほどに汚し、ほどほどにふき取るのがクオリティアップの近道なのかなと思いますよ。

このような流れで艤装全体にウェザリングを施しました。

ポイントをまとめると

①できるだけパーツをばらす

②綿棒でのふき取りはすこし塗料を残す

③筆で塗料を伸ばす時は重力の方向を意識する

④何事もほどほどに

これらを意識すれば質感のいいウェザリングができると思います。

 

 

 

次に各部の部分塗装ですが、今回は発色とノビが良く、ふき取りも容易な「エナメル塗料」を使用しました。

先に今回使用したエナメル塗料はこちらで、調色はせず瓶そのままで使用しました。

服の部分がメインの塗り分け箇所で、前述の通り塗装済みパーツにより赤のラインは再現されているのですがベルト部分や襟元等、一部色が足りません。
エナメル塗料なのでざっくりな塗装や、はみ出してしまっても溶剤でふき取ってきれいな塗り分けラインを整えました。

 

 

 

部分塗装が完了したら、つや消しのトップコートを吹いちゃいます。

吹き始める前に少し準備です。
各部ジョイントにマスキングをしておきましょう。(最後に組み付ける際に破損や無理に押し込んでの塗装剝げを防止できます)

各パーツに持ち手を付ければいよいよつや消しを吹いていきます!
※換気やマスクの着用に十分注意してください

 

 

 

つや消しが乾燥したら、最後の仕上げに画材屋さんや100円ショップでも手に入るパステルによるウェザリングと、メイクを施していきます。

まずはウェザリングですが、綿棒でパステルを擦り取り、主砲の砲口やキャンバスに擦り付けて色を乗せていきます。
埃っぽい汚れを追加していくイメージです。

 

次にメイクですが、こちらはパステルを一度ヤスリ等で粉状にしてからメイクブラシで乗せていきます。

右の画像の薄ピンクのエリアをイメージしてチークを入れてあげると見栄えのいいメイクになるかと思います。

 

ここまで作業ができたら最後に慎重に組み上げていきます!

 

こちらが完成した状態です!

部分塗装+艤装のウェザリング+しっとりとしたつや消しで一段とクオリティの高い作品に仕上がったのではないでしょうか!

 

最後に無塗装状態との比較です

はじめは無塗装でも案外いいかも~とも思っていましたがやはり手を加えた分完成度は上がりますし、愛着も感じますね!

 

こちらの記事で制作したこの時雨改三は2/9(日)に開催されるワンダーフェスティバル2025冬内のワンホビ39ブースに展示されるそうです!

 

また、ワンホビブースにてこちらの制作したキットPLAMATEA 時雨改三先 行 販 売されるとの情報もいただきました!

 

ぜひ現地で実物をご覧になって、この記事を参考に制作していただけると幸いです!

 

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