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みなさん、こんにちは。制作部のげんた(@gsc_genta)です。

入社してから二年が経とうとしてます・・・早いですね。ねんどろいどの原型制作をするようになり忙しくなってきましたが、頑張って書いていこうと思います!

前回記事では肩周りと胸郭について紹介しました。今回はそのパート2ということで前回記事の補足説明等をしていきます。

▼ちなみに前回記事はこちら

美少女キャラクターの美術解剖学 #4

まずは紹介しきれなかった筋肉、僧帽筋について紹介します。(図1)

図1 僧帽筋

主に首から肩にかけてのラインを作る筋肉です。広背筋等よりも表面に位置しています。特に意識しなくてもそれっぽく作られている箇所だとは思いますが、肩が動くポーズを作ったときにこの筋肉を意識できているかどうかで首~肩にかけての説得力が変わってくるのでこの筋肉も大事にしていきたいですね。意識しすぎるとムキムキになってしまうのでポーズ集等の資料を見ながらボリューム感をつかんでください!美少女キャラを作る際は首から肩にかけてのアウトラインを作る程度の認識でも大丈夫だとは思います。

これで肩と胸郭周りの筋肉についてはだいたい紹介できましたが、より理解を深めるために頭側(上)から鎖骨~肩周りの筋肉の位置関係を見ていこうと思います。(図2)

図2 鎖骨~肩周りの筋肉(上から)

ここでは三角筋と大胸筋、僧帽筋の位置関係を見てほしいです。三角筋が肩甲棘~鎖骨の肩側の約1/3を囲うようにしてついていることが分かると思います。鎖骨の残った部分に大胸筋がついている感じです。人体の肩と胸を分けているように見える凹みはこの境目によってできているのが分かると思います。僧帽筋は肩甲棘~鎖骨の内側についています。

最後に美少女フィギュアには欠かせない乳房についてです。これに関してはある程度ポイントを押さえていれば好きに作っちゃっていいと思います!(図3)

図3 乳房

図中の右側のピンクと赤のラインは胸の大きさによる差の一例をイラスト化したものです。脂肪の塊なのでこれといった形はなく、付いている位置さえ気を付ければそれらしくなると思います。イメージとしては大胸筋下部あたりについている感じです。私がアナログで作る時は乳房のボリュームくらいの球状のものを乳房がついているエリアあたりにつけて、体との隙間を粘土で埋めながら形を整えるようにして作ってました。実際には衣装やサイズによって形に違いが出てくると思うので体のパーツの中でも特に資料集めが肝になってくる部位だと思います。ここは好みが出やすいパーツでもあると思うのでいろいろ作ってみてください!

少し短くなりましたが、肩周りと胸郭についての補足説明等はこんな感じで終わろうと思います。次は体幹部について書く予定です。お待たせしてしまうかもしれませんが今後ともよろしくお願いします!

それでは、良い造形ライフを!👋