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皆様

こんにちは、制作部の溜渕(@gsc_tamaribuchi)です。

普段私は展示会の記事を書いていますが、今回はプラモデルの制作記事を紹介したいと思います!
前回、表面処理編としてひとつ記事にしましたが、今回は軽いディテールアップから塗装、完成までを一気に進めようと思います!

→前回の記事はこちら

 

 

前回はこんな感じで表面処理を終わらせるところまで作業をしていました。

制作しているキットは以下のものです

Get truth 太陽の牙ダグラム 3 プラモデル付き特装版

に付属している

1/72 ソルティックH8 ラウンドフェイサー Ver.GT
ペリスコープ/スナイパー仕様

 

 

せっかくですので先にどのような感じで完成したか公開しちゃいます!

こんな感じであまり汚しすぎないようなウェザリングで仕上げてみました!

以下にどんな工程で作業をしたか紹介していきます。

 

 

はじめにディテールアップから行っていきました。

ディテールアップとおおげさに言っていますが、主に行ったのは「手すりの置き換え」になります。
上記写真の矢印で示した部分は、パッケージのイラストで見てみると穴が開いていました。
キットそのままだと埋まっていて精密感に欠けるのでここは「0.5mmの真鍮線」に置き換えてしまいましょう!

 

 

 

このような手順で他の手すりディテール部分も置き換えていきました。

一通りディテールアップを済ませた状態がこちら

手すりの置き換えに加えて肩から後頭部にかけての通信ケーブルも追加しておきました。

 

 

それでは塗装に入っていきましょう!

塗装は前もっての工程を考えておくのがとても大切だと思っているので先に書き出していきます。

①金属部分プライマー塗布
②サーフェイサー塗装
③シャドー色塗装
④メインカラー塗装
⑤各部マスキング塗り分け、筆塗分け
⑥デカール貼り
⑦光沢クリアでコート
⑧スミ入れ、ウェザリング
⑨つや消しコート

こちらの手順で作業していきました。

 

 

①~④工程はこのようなイメージで

プライマーを吹いてサフも吹けたら、メイン塗装の前にシャドー色を吹きました。
使用したのはクリアーブルー。
戦車模型などで用いられる反対色を影色とするのを今回は試してみました。

こうすることで黒系や茶系をシャドー色にするより色がくすみにくくなりウェザリング後でも色が落ち込みにくくなります。

この要領で他部位もどんどん塗装していきます。

 

白ラインはマスキングして塗装。

 

パーソナルマークやコーションマークなどのキットではシールの部分はデカールを自作し・・・

 

いったん光沢クリアでコートしました。
後工程のスミ入れやウェザリングを拭き取りやすくするためです。

 

 

スミ入れ、ウェザリングはエナメル塗料で行いました。

茶系の色に黒を混ぜた色でスミ入れ。

各部モールドに流しつつ軽くドッティングも入れ、綿棒や筆で拭き取りつつ塗料を伸ばしていきます。

 

 

次はチッピングです。

チッピングにも色々やり方があると思うのですが今回は、こちらの

wave スポンジスタンプホルダーを使用しました。

チッピング色はダークグレーに少し茶系色を混ぜた色を調色。

スポンジの角に少し塗料を含ませて、余分な塗料をティッシュにポンポンして落とす。

エッジ部を中心にポンポン叩いて塗料を乗せていきます。

塩梅は好みや作品のシチュエーションにもよると思うのですが、今回はこれくらいにとどめておきました。
一番汚れやすく、傷も入りやすいであろう脚部をこの塩梅にしたので、上半身にかけてチッピングは控えめにしていくとより説得力のある作品に仕上がるのではないでしょうか。

 

ほかパーツも同様に施し、最後につや消しクリアでコートすれば塗装工程は終了です!
乾いたら慎重に組み上げていきましょう!

 

 

以下に完成写真を載せていきます。
よろしければご覧ください!

これにて「ラウンドフェイサー アウラ機」完成になります!
陰影をつけながら塗装したことでほどほどなウェザリングでも情報量が出たのではないでしょうか。

こちらの作品は今後個人的に参加する展示会などにも持ち込む可能性がありますので、もし機会がありましたら実物でも見ていただけると嬉しいです!

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

また次回の記事でもお会いしましょう!

 

 

©︎太田垣康男/小学館 ©︎SUNRISE