みなさん、こんにちは!
気づけば今年も約2ヶ月…
日本の年末よりも中国の旧正月が気になる
製造部KURODAI(@KURODAI_GSC)です。
本日は製造豆知識を書いていこうと思います。
ちなみに第1回の記事はコチラ
→(https://ameblo.jp/blog-shinsotsu2012/entry-12402715272.html)
べ、別に書くネタがなかったとか、
思いつかなかったわけではありませんからね汗
・・・はい!というわけで、
前回は金型周りの用語やらについて紹介させていただきましたが、
第2回となる本日のテーマはコチラ!!
「パーツの分割」について(=゚ω゚)ノデデーン
今回、このお題のお助けねんどろいどはー
「ねんどろいど めぐみん」!!
コチラ現在、再販分がご予約受付中となっております!
商品ページはこちらへ→(http://www.goodsmile.info/ja/product/6180/)
それでは本日は「ねんどろいど めぐみん」とともに
学んでいきましょー!
まずは今回のお題にした理由から。
前回のブログでは金型周りの用語を中心に説明しました。
この金型から成型品を生み出すことが分かったわけですが、
ここで重要なことがあります。
それは…金型から成型品が取り出せること!!
それができないと”成型品が取り出せない=量産できない”ということになります。
しかし、フィギュアでは立体的な形状の再現がどうしても必要に。
そんな時に活躍するのがパーツ分割!!
ということで今回はフィギュアとは切っても切れない「パーツ分割」の説明です。
それでは早速いってみましょー(‘ω’)ノ
まず、取り出したるは「ねんどろいど めぐみん」の前髪パーツ。
正面から見ても、何も問題は見られません。
横から見てみるとこのような形状。
一見すると何の問題もないように見えますが・・・
取り出し方向で、引っ掛かる箇所があるのです!!
ちなみに、この干渉の部分をアンダーと呼んでいます。
そこで用いるのがパーツ分割。
実際に裏から前髪パーツを見てみますと…
そうなんです!枠内の箇所がパーツ分割されていたのです!
しかし、フィギュアの素材について知っている方は、
「PVCであれば、無理やり取り出すこともできるんじゃないか?」
と、疑問に思うこともあるでしょう。
確かに、フィギュアは主にPVCとABSでできております。
一般的にPVCは本体、ABSは台座や支柱に利用されています。
商品ページにも商品詳細の項目にもこの通り(*´ω`)
このPVCは、皆様のお手元に届く時にはもちろん硬いですが、
成型直後の温かい状態ですと柔らかいのです。
一見するとこのような面相も…
ドライヤーで温めただけでこの通り!!
※画像は柔らかさの程度を示すための演出です。
実際に画像の様に無理に変形させますと元の形状に戻らなくなる恐れがありますので、ご注意ください。
元記事はコチラ→(https://ameblo.jp/blog-shinsotsu2012/entry-12326909637.html)
ここで重要となるのが先程説明した「アンダー」!!
多少の形状であればPVCの特性を生かして、
金型から取り外すことは可能です。
しかし、もちろんそれにも限界はあります。
では、ここで実際の商品で見てみましょう。
アンダーを確認する上で注目するのが「パーティングライン」(以後PL)!
このPLは第1回で説明したように、
金型のキャビティ側とコア側の境目のことです。
図で示すとオレンジの部分ですね。
先程の前髪パーツをPLを中心に見てみますと、このようになります。
確かに無理やり取り出すことは可能かもしれません。
しかし、無理やり取り出すことは、
変形や破損の原因となってしまいます。
こうした場合を避けるために、パーツ分割が行われるのです。
皆様も今度からちょっと変わった視点で見てみると、
よりフィギュアの魅力が伝わるのではないでしょうか?
そして最後に、本日使用した「ねんどろいど めぐみん」は只今ご予約受付中!!
特製丸台座の付くGOODSMILE ONLINE SHOPでのご予約は、
2018年11月21日(水)21:00まで!!
ご予約ページはこちらコチラ!!
それでは本日はここまで!
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました!
次回予告
しゅらけん( @gsc_syuraken )が何やらキャラをデザインするようですよ?
お楽しみに!!
~本日の一枚~
ブドウ映え。
© 2017 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば2製作委員会
—–