皆さま、こんにちは!
製造部のホウちゃん(@gsc_ge)です。
本日皆さまにお届けしたい記事は。。。
「製造開発豆知識」四回目です!
第一回目、二回目、三回目はこちらです↓
【製造開発豆知識】 面相タンポ版の作り方!
【製造開発豆知識】ねんどろいどの塗装と塗装治具編!
【製造開発豆知識】金型を作ろう!!
前回の記事では、
原型から金型を作るまでをご紹介いたしました。
一連の工程を通して出来上がった金型を成型機にセッティングすれば、
ねんどろいどのパーツがバンバン量産できるかと思いきや…
実はきれいなパーツを成型するため、量産に入る前に、金型の微調整が必要です!
というわけで、今回の記事では、金型の調整について
簡単にご紹介したいと思います♪
それでは、まずこちらをご覧ください。
工場の職人さんが金型の一部を調整しているようです。
その金型と成型品をチェックしてみましょう。
こちらは前髪のパーツですね。よく見ると。。
あら、薄い樹脂が毛先に付いています。
この成型不良の原因はなんでしょうか。
ここで、先に金型に関する用語をチェック!
まず、金型を上下に分割するラインは「パーティングライン」(略称:PL)といいます。
そして、金型のその接触面は「パーティング面」と呼ばれます。
「パーティング面」の間に隙間ができてしまうと、
樹脂を型に流し込む時に、その隙間にも流れ込んでしまうのです。
この隙間に流れ込んで成型された部分を「バリ」といいます。
「バリ」が小さい場合は、成型後に表面処理の作業により手で取り去ることもあります。
今回は漏れた樹脂の量が多いため、金型の調整が必要です!
上下の型がきちんと噛み合うように、パーティング面の段差や平らではない箇所を調整していきます♪
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では具体的どのように金型を調整するのでしょうか。
金型は金属で作られたものなので、その調整は金属加工方法を使います。
今回皆さまに紹介したいのはその一つ。。
「溶接」です!
今回調整したいのはこのネクタイパーツの金型です。
真ん中の菱形の模様ですが、左右対称が正しい形です。
調整のやり方として、
まず「溶接」で調整したい菱形の「周辺」を埋めます。
今、金型に指しているものは金属の溶接棒です。
▲溶接棒
溶接棒に熱を加え、溶かします。
これで、調整が必要な部分を埋めたら、正しい形を彫刻しなおします。
その後、不要な金属を磨いたり、削ったりすることで、バリが発生しないようにします。
このようにして、単純な形の変更は金属加工によって直すことができます。
しかし、粘土と違って、金属の造形や、型を修正することは大変難しいです。
少し間違えたら、金型を一から作り直す恐れがあります。
一見ささやかな修正指示でも、職人さんの技術と工夫がたくさん使われています!!
可愛い商品を皆さまの元に届けることができるように、ほうちゃんはこれからも工場を訪問して、
生産現場で働いている職人さんたちから製造の知識をもっともっと学びたいと思います!
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以上、「金型調整」のご紹介でした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
次回はもえぴーの「ねんどろいど 山口忠」についての記事です。ぜひお楽しみに!
❀本日の一枚~❀
この間、だるまくじを引いてみました。吉でした\(^o^)/
ホウちゃん(@gsc_ge)
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