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ダージャーハオ!(皆さん、こんにちは!)
製造部のホウちゃん@gsc_ge)です。

 

日も短くなり、あっという間に一日が過ぎますね。
ホウちゃんは秋葉原中央通りの舞い落ちるイチョウを見て、
冬の到来を実感しています!

皆さまはいかがお過ごしですか。

 

今日、皆さまに紹介したいのは。。。
「面相タンポ版」の作り方です!

皆さまは、ねんどろいどの表情パーツの目や口などが、
どのようにして量産されているか、ご存知ですか?

実は、ハンコのように各色ごとにペタペタとパーツに押して量産しています。
先月の工場見学で「面相タンポ版」の作り方を学んできましたので、

今日はその工程を皆さまにご紹介!

 

 

「面相タンポ版」というのは?

 

ねんどろいどの面相を量産する時に使う金属の印刷版です。

この金属版に黒目の部分、ハイライトの白といった各パーツの模様が彫られていて、
塗料が彫りに入り込みます。

 

 

その後、柔らかい球体シリコンを模様の彫りに押し当てると、

彫りの形、つまり目のパーツの形だけ塗料がシリコンに移ります。

それをのっぺら顔パーツに押すことで、面相パーツが印刷されます!

ねんどろいどの面相はこういうふうに生産されます。(*^^*)

面相は各模様パーツを順番に押し、組み合わせて出来上がるものなので、
各タンポ版の上下左右の位置調整が大事です!
♪♪♪♪♪

ではでは、早速タンポ用金属版の作り方に入りましょう!

 

 

■パターン分割とフィルム印刷

 

タンポ工程は1回の押しで1色印刷できるようになっています。
まずは色ごとに面相のデジタルデータをバラバラにします。

 

 

その後、バラバラにした模様をフィルム出力のソフトに入れ、拡大すると。。。

 

 

わ~小さい黒点がいっぱいですね。
色の薄いところの黒点は小さく、濃いところの黒点は相対的に大きいですね。
フィルムはこんな風にしてグラデーション効果を表現しています。

 

ではでは、早速出力!

 

 

こんな感じです!!

 

■露光

 

次は露光です!

まず、金属版にフォトレジスト(感光性材料)をコートします。
その後、その金属版に透明フィルムを貼り付けます。

 

 

次に、フィルムを貼った金属版を露光させます!

紫外線が照射されると、
光化学反応が起こり、フィルムのパターン部分以外のレジストが硬化し、
腐食液から守るための層が形成されます。

 

 

露光終了後、重要な役割を果たしたフィルムを剥がします。(*^_^*)
その後、金属版を洗浄し、パターン部の硬化してないレジストを除去すると。。

上図のように、フィルムにあるパターンが金属版に現像されます!

 

■エッチング

 

「酸が金属を腐食させる作用」を利用して、
保護されていない金属版(パターン部)を腐食します。

 

腐食液を付けてから、待ち時間は2分ほどだそうです!
そして、腐食の時間によってタンポ
する際の色の濃淡が変わります。
グラデーション模様の待ち時間は瞳の模様より短いですよ。

♪♪♪♪♪

 

最後に、硬化しているレジストをシンナーで剥離します。
わ~レジスト洗浄後のタンポ版を発見!!!!

 

 

きれいなパターンを保つために、油が塗られています!
では、できたてのタンポ版を機械に取り付けます!
 

 

こんな感じです!

 

タンポ版がきれいにできたら、面相もきれいに印刷できると思いきや。。
実際はそう簡単にはいきません!

タンポ版自体は平面に対し、ターゲットの顔パーツは立体物です。
そのまま打つと、必ず模様は変形してしまいます。

変形が発生する場合に、その変形の具合を考慮して模様データを修正し、
最初からタンポ版を作り直す必要があります。

 

修正を重ね、データから一回目のサンプルが上がるまで半月ほどかかります。
そこからさらに版修正、位置修正、色修正が始まります!

 

最終的な商品ができるまで、
工場の技術者や商品の製造担当は様々な難関を乗り越えなければならないのです!!

かわいい面相を皆さまにお届けするため、

これからホウちゃんも精一杯頑張りたいと思います!!

 

以上、「面相タンポ版作り方」のご紹介でした。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

次回はたかみーのグランドサマナーズについての記事です。ぜひお楽しみに!

 

本日の一枚~
父からもらった一枚です。実家前の大きなイチョウです。

 

 

ホウちゃん(@gsc_ge

 

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