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ダージャーハオ!(皆さま、こんにちは!)
製造部のホウちゃん(@gsc_ge)です。

本日皆さんにお届けしたい記事は。。。
「製造開発豆知識」七回目、「金型の構造(前編)」です!

「製造開発豆知識」以前の記事はこちら↓
 【製造開発豆知識】面相タンポ版の作り方!
【製造開発豆知識】ねんどろいどの塗装と塗装治具編!
【製造開発豆知識】金型を作ろう!!
【製造開発豆知識】金型調整編!
【製造開発豆知識】工場内探険編
【製造開発豆知識】パーツ成型不良対策編!

ぜひチェックしてみてください!

ではでは、早速本日のテーマに入ります!
以前の記事でご紹介したように、ねんどろいどのパーツは、たい焼きのように、液体の「生地」を金属の型に流し込むことで、成型しています。
その金属の型は金型と呼ばれます。

 

 
今回の記事では、皆さんと一緒に、金型の細かい構造をチェックしたいと思います。
では、Let’s GO!
 

 

成型機から取り外された金型を発見!
 

▲ランナー:樹脂が流れこむ通路。
▲ゲート:樹脂がランナーからパーツへ流れ込むときに通る入り口。

 

中の構造は迷宮のように謎が深い。。。
液体樹脂が流れる通路、パーツの形が入っているのはなんとなくわかります!

 

 

 

もうちょっとこの金型を見てみると、
大きな金型の箱に、複数の小さな金属ブロックが入っている模様。。
実は、1つの大きな金型に入れるブロックは個別で加工され、一つの金型に嵌め込むのです。
この個別で作られた小さな金属ブロックをコマといいます。
では、なぜこのようにコマでわけられているのでしょうか?
 

▲加工待ちの金属コマ

 

一つの理由は、パーツの複製や型の修正がうまくいかないときに、
既存のものを廃棄して 、複製工程から直すことが時々あります。

全部のパーツが同じコマに入っていると、それがなかなか大変!

コマごとに分けるなら、問題のあるコマのみを取り出して、集中治療へ✿

 

そして、金型の修正と微調整はかなり時間がかかるので、
コマごとに分けて作業できたほうが効率的です。♬

また、型をコマごとに分けて作るもう一つの理由があります。。。
金型には、パーツの型、樹脂の流れる通路のほかにも、別の構造が入っています。

 

 

 

側面から見てみよう!
 

 

コマの間に、出っ張っている部分があります。
こちらはスライドユニットと呼ばれるものです。
成型されたパーツを金型からスムーズに取り外すために入れた構造です。
「スライド」の役割については、また今後の記事でご紹介します。

パーツの形状により、スライドのような付属構造をつける必要があるので、
金型はコマごとに分けて配置することが必要!

♬♪♫♪♫♪♫

では、続きまして、
液体樹脂が一体どこから金型に入り込んだのか見てみましょう。
先程の金型を立たせましょう。
 

 

Σ(・∀・;)めちゃくちゃ重い。。
 

 

そう、樹脂は真ん中の穴から流れ込みます。
樹脂の黄色のしっぽが見えます(*´ω`*)
 

 

しっぽの向かい側はこんな感じです。♬♪
 

 

中心から流し込んだ樹脂が事前に作られた通路に沿って、各パーツの部屋へ!
これで、パーツが成型されました!
♫♪♫♪♬

 

樹脂成型は奥が深いですね。。
工場の職人さんに色々聞かなきゃ!
次回の豆知識も引き続き金型の構造について紹介したいと思います。
お楽しみに!!!

以上、本日の「製造豆知識~金型構造(前編)~」でした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

明日は、新しいらぼメンの自己紹介の記事です。
では、またね(^^)/~~~

 


ホウちゃん(@gsc_ge)
 

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