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皆様お久しぶりです。

手先は器用なのに裁縫はどうしても苦手、ドン・ウーです。
フィギュアを作ったり造形するのが好きな人に向けて、裁縫以外でのねんどろいどどーる用の服を作る方法をご紹介します。

選んだモチーフはずばり!

『体操服』です!!



今回使う材用は…

柔らかいシリコンのような素材です!!

「グミーキャスト」という素材です。2種類の液体を一定の割合で混ぜ合わせることで硬化し、硬化後はゴムのような弾力が残ります。

まずは原型を作り、次に型を作り、そこに「グミーキャスト」を流し込む、という段取りで行きます。

●用意するもの
・パテ
・型用シリコン
・離型剤
・グミーキャスト
・樹脂用の着色剤

以上!

🔶それでは制作開始!

❶ねんどろいどどーるのボディを用意し、関節部分をマスキングテープで隠します。
これは関節の隙間にパテが入って取り外せなくなってしまうことを防ぐためにします。
❷マスキングテープの上から服の袖や裾の位置を大まかにマーキングします。
❸パテを盛り付けます。

最後にわきの下で前後にカットしボディから取り外し、再度接着したら原型は完成です。

🔶今回は中子を使うシリコン型を作りました。
 これは服の内側を空洞にする狙いがあります。

中子は見やすいように茶色で作りました。

中子はこのように方にセットします。

🔶いざ、テストショット!
ここでいよいよ「グミーキャスト」を用意します。

A液:B液を10:1と推奨されていますが、硬化時のべたつきを抑えたい場合や硬化時間を短縮したい場合は5:1をお勧めします。

 


色分けをする際、素材が柔らかいので塗装をしてしまうと塗膜が割れてしまします。
ですので今回は樹脂用の着色剤を混ぜ込むことで着色していきます。

使用したのはこちらです。

今回は体操着の青い部分を表現するため、ブルーとマゼンタを適量混ぜます。
白い部分は何も混ぜずに型に流します。

袖と襟元を分割して別パーツにすることで塗装をせずに色分けが出来るようにしています。

🔶反省

服は及第点です!
しかしブルマをよく見ると厚みが足りない部分があってところどころ穴が開いてしまいました。

むむむ…

これは型を調整して流し直しです。

🔶型調整
中子の厚みが足りない部分をカッターナイフでそぎ落としていきます。

🔶再度テストショット
どうだ!


むむむ…

厚みは一旦解決しましたが、気泡が目立ちますっ…!
おそらく雨で湿度が高かったことが原因だと思います…

ですので日を開けて晴れている日にもう一度流します!

ここで「グミーキャスト」を1箱使い切ってしまいました。
推奨されている量より硬化剤のB液を多めに使っているため、1箱につき2回の注型が限界の様です。

🔶本流し
今度で最後にしてくれよ!という思いで「グミーキャスト」をもう1箱買ってきました…!!

合計5,000円…お財布のためにもこれ以上の失敗は許されません…

硬化したら恐る恐る脱型します。

🔶脱型!

/じゃーん\

気泡もなく、厚みもありバッチリです!

おなかの可動範囲はこのように良好です。

🔶早速「ねんどろいどどーる エミリ」に着てもらいましょう!

とてもかわいらしくできました!
柔らかい素材で作っているので腕を上げるポーズなどもできます✨

服が体に干渉することが無いので柔軟にポーズを決めることができます!

🔶総括
布ではなく「グミーキャスト」という柔らかい素材を使ってねんどろいどどーる用の洋服を作りました。
原型を型どり「グミーキャスト」に置き換えるため、洋服の形状を思い通りに作れるというメリットがあります。
裁縫が苦手で上手く洋服を作る自信のない方にお勧めです!

デメリットは素材のコストが少し高いためお財布に厳しい点ですね。

しかしそのデメリットを補って余りあるほど満足のできるものが作れるので、皆様も挑戦してみてはいかがでしょうか!

以上、ドン・ウーでした!


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