全国3兆人のプラモデルファンの皆さん、こんにちは。
この間のワンフェスでフィギュア人口の方が15兆人くらいになってると思いますが、健気にプラモデルやっていきます。
グッスマ制作部のろい(@gsc_emp_loyee)です。
引き続きグッスマの美少女プラモデルシリーズ、chitocerium(チトセリウム)より、ネコのプラモデル『chitocerium XXII-tanio atr』(チトセリウム 12-ターニオ・アトル)を制作していきます!
いよいよ今回で筆塗りによるグラデーション(陰影付け)の具体的な手順をご紹介していきます。
今回はそのベースとその影色までの過程まで!
まずは使用塗料をご紹介!
今回は水性塗料のシタデルカラーを使用します。
特徴として
>塗りムラが出にくく
>すぐに乾き
>溶剤不要(水でOK)で
>独自のメソッド(後述)で良い感じに!
なる、という塗料でございます。
特にすぐに乾く、という辺りは夏だとタイトルの通り爆速になり、
大きいパーツだと塗っている傍から乾いていくなんてことまで発生します。
ささっと乾燥してすぐに次のステップに行ける快感は、
ぜひこの暑い夏に体験してみてください。
カラーの紹介
- BASE CORVUS BLACK
- SHADE SOULBLIGHT GREY
今回は地の色と影色になるので、ベースカラーとシェイドカラーを使用しております。
シタデルカラーには用途の違いで種類分けがされており、
ベース(地の色)→シェイド(影色)→レイヤー(ハイライト)orドライ(ドライブラシ)というメソッドをなぞるだけで情報量の多い筆塗りができるようになっております。
他にもベースからレイヤーまでの陰影を一挙に出せるコントラストや、特殊塗料のテクニカル、サーフェイサーを兼ねた缶スプレー、エアブラシ用のエアーなどもございます。
が、これらの説明をすべて書いているとそれだけで記事n本分になってしまうので、今回は割愛いたします…
兎にも角にも、今回はベースとシェイドです!
ベース編
まずはベースのCORVUS BLACKを全体にベタ塗りしていきます。
ここで大事なのは、「色ムラは気にするが、筆ムラ(筆跡)は気にしない」ということです。
これは、色ムラは後々まで違和感になって立ち上がってきますが、
筆ムラはむしろ”味”として消化できるテクスチャーになるからですね。
で、全体を塗ってみたのがこちらになります。
CORVUS BLACKは真っ黒、ではなく青みがかったかなり濃いダークグレーのような色ですので、
ロシアンブルーのような雰囲気になるかと思って試してみました。
まだ黒のサーフェイサーからイメージの変化が中々見えないので、サクッとシェイドを塗ってみましょう。
シェイド編
シェイドはシャビシャビのいわば”スミ入れ塗料”のようなもの。
今回使用するSOULBLIGHT GREYはかなり明るめのグレーで、
白下地のものに使うとまさしく自然な影色となります。
しかし今回の下地はほぼ黒。
この時にはどうなるかというと、色のトーンを1つ上げるウォッシングのようなはたらきをします。
塗ってみたものがこちら。
本当に微妙な変化なので、分かりにくいかとは思いますが、徐々に徐々に立体感が出てきました。
このシェイドカラーはかなり明るいので、
そのまま塗るとそのシャビシャビさ加減も相まって牛乳をかけただけのような色ムラの質感になってしまいます。
そこで、水をかなり筆先に含ませてさらに薄くしたものを部分的に使用しています。
また、「あ、やりすぎたな」と思ったら元のベースカラーでドライブラシすると馴染んでいきます。
ちなみに、ミスしてしまって「完全に色を落としたい!(ドボンしたい)」という時には
シタデルカラーをはじめとした水性塗料は
マジックリンで落とすことができるので、気負わずにガンガンやっていきましょう。
…あれ?目の色が入ってる?
→シェイドの後に別のベースカラーで入れてました。
最後にパチ組と改めて比較してみましょう。
画像上ではありますが、イメージに近い地点の体表の色を抽出して並べてみました。
ツヤが消え、寒色系の落ち着いた色合いになりましたね。
次回はさらに造形のエッジや光の当たる箇所に
シタデルカラーのレイヤーカラーを使用して、明るい色を入れていきます!
次回の更新をお楽しみに!
▼第一弾のchitocerium VI-carbonia adamasの制作記事はこちら!
© GSC, huke, Masaki Apsy/chitocerium