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全国600兆人のプラモデルファンの皆さん、こんにちは。
余談ですが、私の記事の脳内BGMは大体「きみのためなら死ねる」です。
グッスマ制作部のろい(@gsc_emp_loyeeです。

引き続きグッスマの美少女プラモデルシリーズ、chitocerium(チトセリウム)より、ネコのプラモデル『chitocerium XXII-tanio atr』(チトセリウム 12-ターニオ・アトル)を制作していきます!

▲前回お届けしたシタデルカラーのベースカラーからシェイドカラーまでを塗布した状態
▲前回の記事でございます。
パチ組からの色味の変化が本当に微妙なんですけど、
シタデルカラーの筆塗りでベース(下地)とシェイド(影色)を付けました。

今回はグラデーションでハイライトの塗装…をしようかと思ったのですが!
ちょっと放置している台座の方に目を向けてみます。

▲ターニオの台座、黒色サーフェイサーで下地処理をしたのみです

【ろいの積みプラ崩し】第1弾でお届けしたアダマスちゃんの台座はこんな感じにエナメル塗料で塗り分けをしたのみにとどまっていました。

このchitoceriumシリーズの台座を作るのも、
入社前に制作したロンズデライトちゃんを含めると三回目…
何か違うことをしてみたいと思いまして、

今回は!

ウェザリング(汚し塗装)の一種、チッピングを施してみようと思います!

※チッピング=モノの角の塗装が剥げて見えるようにする汚し技法


塗装編

まずは現在サーフェイサーまで吹いた台座に、剥げて見えさせたい色を塗装します。

今回はMr.COLORのカッパー(銅)を使用しました。

ここまでは普通の塗装ですね。


次に、剥げさせるためのマテリアルとして、離型剤のMr.シリコーンバリアーを全体に塗布します。

チッピング技法にはいくつか方法があり、

  1. 実際に塗料を剝げさせる方法
    今回のように離型剤を使ったり、整髪スプレーを使用したりする方法があります。
  2. 剥げているように見える色を角に塗っていく方法
    スポンジを使ったり、細かく筆で塗っていったりする方法です。

今回は前述の通りシリコーンバリアーを、エアブラシを使って塗布しました。
この離型剤は特に希釈などせずに、そのままエアブラシのカップに注ぎ入れて、強めの空気圧で吹けば問題なく塗布することが出来ます。


続いて上塗りの色、黒を塗っていきます。

使用するのは以前もアダマスなどで使用したFOKアクセルのブラックです。
一般に入手しにくい塗料(メーカー直販の通販などでは買えます)ですので、再現したいときにはラッカーのよくある黒色などで問題ありません

今回の記事で離型剤を使ったチッピングは初めてだったのですが、
離型剤の乾燥時間が足りなかったのか、塗膜がボツボツと鳥肌のような感じに…

ですが、一旦無視して次の工程まで突っ走ってみます。
ダメだったら最初からやり直すのが大体許されるのが模型のいいところですし。


剥がし工程編

いよいよ剥がし工程です。
使用する道具はこちら。

  • デザインナイフ
  • 調色スティック
  • スポンジヤスリ

まずは調色スティックのヘラ状の先端を大まかに角に当てていきます。

そうすると黒の塗膜がカリカリと剥がれていきます。
大体角を剥がし終えたなと思ったらスポンジヤスリに持ち替えて全体の面を撫でていきます

使用した番手は、3M社のウルトラファイン(800~1000番相当)。
先ほどの鳥肌も解消されると同時に、表面のエングレービング模様周りも自然に剥がすことができました。

最後にデザインナイフを使用して、細かな調整を行いました。

▲ナイフで指している角の辺りに、斜めの線を入れてやるとリアルに見えるという発見がありました

ということで…


完成!

剥がすのが楽しくなってしまい、若干やりすぎた感はありますが、
らしい感じは出たのではないでしょうか。

▲とりあえず置いてみました

この情報量に負けないように本体を仕上げなければ…

次回こそ、ネコ本体の造形のエッジや光の当たる箇所に
シタデルカラーのレイヤーカラーを使用して、明るい色を入れていきます!

次回の更新をお楽しみに!


▼第一弾のchitocerium VI-carbonia adamasの制作記事はこちら!


© GSC, huke, Masaki Apsy/chitocerium