こんにちは!企画部トヨムラ(@gsc_toyo)です!
皆様!ティタノマキア楽しんでますか⁉
現在好評発売中のMODEROID ティタノマキアシリーズですが、各部の組み換えで大幅にシルエットを変えることが出来てとても楽しいキットになっております!
今回はそんなティタノマキアをさらに深く楽しめるよう、先日開催のイベントティタノマニアで展示させて頂きました我々チームとんぱちの作例を利用してミキシングの解説をさせて頂きます。
「オリジナル機体を作ってみたいけど、どうしていいかわからない」「繋げたいパーツの互換性がない」という方々に向けてコツを伝授いたします。ポン付けではなく多少の加工が入りますが、汎用性の高い工作なのでさまざまな場面で活用してください!
慣れてる方にもプラスアルファでパーツをデジタル造形する方法を記載しますので是非参考にしてください。
1.デザインを作ろう
ミキシングをする上で大事なことはイメージを”手軽に”具現化することです。どのような形にしたいかを事前に考えておくとスムーズに作れるかと思います。
※できる人はこの限りではありません。
慣れていればパーツを組み合わせながら考えられますが、初めはどこを組み合わせるのか中々イメージできないと思います。
そこで、まずはイメージ画像を作ってみましょう。
自分で描いたり元ネタの機体を選んでも良いですが、今回はデザイン画を切り張りしてイメージを作ってみましょう。この際にスケールの揃った画像から作ると齟齬が少なくて後々楽です。ジョイントもできる限り共通の組み合わせにすると吉です。
今回はメカスマチームから一覧の素材を頂きましたのでこれを加工してみましょう。
現在展開中の4機から好きなパーツを切り張りしてましょう。
今回はオーソドックスなロボット体型を目指してみます。
ということで4機のパーツを組み合わせてイメージ画像を作ってみました。これが今回の作例の設計図になります。
大まかに使用するパーツは下記です。
頭:ブリッツシュラーク
胴体:エーデルシュタインII
肩:エーデルシュタイン(膝)
腕:ブリッツシュラーク
腰:パンヘッド
大腿:エーデルシュタインII
膝下:リーパーの脚部全体(フォーゲルグ・ブリッツシュラーク・パンヘッドのいずれか)
肩と膝下が製品の構造とは異なるのでポイントになりそうですね。
設定的にはエーデルシュタインII とリーパーの間ぐらいの性能をイメージしています。パーツ混ぜてるし当たり前だね。
※本記事に記載の設定は全てラボブログ時空の設定になります。
さて、ここで組み合わせたパーツ分購入する必要が出てきますが、あなたを縛れるのは物欲だけです。深く考えないようにしましょう。
2.組み合わせてみよう
ここからは実際にパーツを組み合わせていきましょう。
大体そのままではくっつかないんですが、並べてみないことには始まりません!
デザイン画像に合わせてとりあえずパーツを合わせてみます。
なんか行けそうですね。
エーデルシュタインII の膝内部は肩フレームと幅が同じで、干渉部を削ると嵌めることができました。
中身くり抜いて関節をぶち込むのはミキシングの常套手段なので困ったらやってみましょう。
ちなみに太腿など互換性のある部分は、実物でバランスを見ながら選んだりしています。
3.バランスを決めよう
2で作成したものはただ合わせただけなので、イメージ画像に近い位置にパーツを取り付けることができません。
干渉部を詰めてイメージに近づけてみましょう。
膝関節を例に解説します。
これが今の膝関節です。2機分の膝関節を無理やり接続しているので、長い上にあまり曲がりません。
膝下の差し替えギミックは残しつつ、短くできるようパーツを加工していきます。
今回の膝パーツ構成は大まかに4パーツです。
これらを加工してくっつけていきましょう。
まずは外装に膝関節が収まるように干渉部分を削ります。
膝のマルイチモールドのパーツが嵌っている幅に合わせて調整しましょう。
赤枠の部分を削れば膝ブロックが収まるようになるので膝のコネクターと脛のパーツ(元ブリッツシュラークの膝)を接続していきます。
このような本来くっつく構造ではない部分の接続で困った経験はないでしょうか?
平面同士の場合は接着剤で貼り付ければOKですが、関節部などの力が掛かる部位は心許ないときがありますよね。
そんな場合や、元の構造で接続できないパーツを強固につなげるときのコツをお教えします。
それは凹凸を作ることを意識することです。
接着面に疑似的にダボ穴を作ることで製品のプラモデルにある勘合部と同じような強度で組むことができます。
今回は元の形状を活かして脛側に凸ダボ、膝側にダボ穴を作成しました。
ピンクの部分を切除
四角い棒と穴がジョイントパーツとして機能します。
よく真鍮線を刺す工作がありますがそれと同じで接着面以外での固定部を増やすことができます。
ちなみに今回も真鍮線を入れる方が断然早いですが、せっかくなのでプラパーツの工作のみで組んでみました。
各部を詰めるとこのような形になりました。
シルエットが改善されてイメージ画像に近い自然な膝関節に近づきましたね。
ふくらはぎのスペースが余ったのでエーデルシュタインII の前腕のパーツを追加しています。
さて、ここでやっと機体コンセプトが決まり高出力ジェネレーターとレールガンの試験機ということになりました。ジェネレーターとレールガンを作る必要が出てきたのでこちらもミキシングしていきます。
こういう時はなんとなく目的のモチーフに見えるパーツを探します。ブロックトイの要領ですね。
これはタービンに見えるな…
これは穴がいっぱい開いててSF感あるな…
こじつけでどんどん選びましょう。
余っているエーデルの肩パーツに押し込んでみるとなんかそれっぽい気がしてきました。
干渉部分は思い切ってぶった切りましょう。
バッテリーにタービン、ジェネレーターっぽいですね!勢いが大事です。
塗装するとパーツごとに説得力を付与できるので、この段階では「言われてみればそうかも」ぐらいの完成度でOKです。
ということで、一通りのパーツ形状が決まりました。
ミキシングしているのでカラフルな配色ながら、未塗装でもまとまって見えますね。
ティタノマキアで現在展開中の4機は全体的な色調が落ち着いているのでミキシングしても親和性が高いです。
今回はここまでにして、次回から塗装とデジタル造形の方法を解説していきます!
今回解説した作例はヨドバシカメラ マルチメディアAkibaさん6Fホビーコーナーにて期間限定で展示中です!
超有名モデラーさんたちの作例が集結しておりますので是非是非お立ち寄りください!
©NAOKI