みなさま、ズドラーストヴィチェ!
制作部のタカヒロ(gsc_Takahiro)です。
第2回タカヒロの「KV-2の砲塔」制作記です!
前回の作業では、砲塔のおおまかな形を作りました。
前回の記事はコチラ→ 第1回タカヒロのKV-2の砲塔制作記
今回はディテールアップ編ということで、細部にモールドやボルトなどを追加して、よりリアルに仕上げいきます!
今回使用する素材は、パテ、ボルトのディテールアップパーツ、テーパー状のプラ棒、真鍮線、下地塗料です!
模型屋さんで揃える事ができます!
そして使用する工具はこちら
カッターマット、カッター、ピンバイス、ドリル、ペンチ です!
それでは作業開始!
まずは、砲塔後部のハッチを作ります。
U字型の穴を開ける場合、先に切り込みを入れて曲面を削るより、穴を先に開けて余分な箇所をカットするときれいなU字型の穴を開ける事ができます!
▲先に切り込みを入れて曲面を削った場合
▲先に穴を開けて余分な箇所をカットした場合
ボルトは市販されているディテールアップパーツを使います。
いろいろな種類、サイズのボルトがセットになっています。
ボルトを接着しました!
ハッチがボルトでしっかりと固定されているように再現できたと思います!
次に、砲塔に取り付けられたタラップを作ります。
タラップは真鍮線を曲げて作ります。曲げ寸法は勘です(笑)
これで大きな砲塔に上りやすくなりましたね!
次に、エポキシパテ(通称:エポパテ)という粘土状のパテを使って
溶接跡を再現します!
練ったエポパテを棒状に伸ばしてくっつけます…
溶接跡風にエポパテを爪楊枝を使って潰していきます。
これを溶接されている各所に繰り返していきます。
本当に溶接されているみたいに再現できました!
次に、砲塔上部の部品を作ります。
まずは、うさ耳みたいな部品、潜望鏡(ペリスコープ)を作ります。
市販されているテーパー状のプラ棒を加工しました。
次に、換気扇の排気口を作ります。
同じ部品が2つ必要なのですが…ペリスコープより加工が難しくて同じものを2つ作るのは手間が掛かるので、原型を1つ作ってからシリコンで型を作り、樹脂を流して複製します。
原型を1個だけ作れば型が壊れるまで同じ物が作れます!
原型(左)と複製品(右)です。
原型が完璧にコピーされました!
取り付けました!
部品をなにも取り付けていないとのっぺりとした印象でしたが、
このような細かい部品がたくさん取りつけられるとなんだかカッコいいですよね!
ちなみに…
途中からグレーや赤茶色の塗料を部分的に塗装しているのはなんだろう?
と疑問に思っている方もいらっしゃると思いますが、これは”サーフェイサー“
(通称:サフ)という下地塗料です。
細かい傷を見やすくしたり、埋めたり、上塗り塗料の食いつきを良くするため…などいろいろな目的に使っています。
▲(左)サフなし(右)サフあり サフありのほうが傷の視認性が良い事が分かります。
フィギュアなどの原型にはグレーのサフがよく使用されています。
グレーを使うことによって陰影がついて造形を確認しやすくなるためです。
今回は戦車ということで、赤茶色の”オキサイドレッド“という錆び止め色を使っています。(グレーも使っていますが気まぐれです…)
本物の戦車も錆び止めの上に車体色を塗装しているので、車体が木や障害物に接触して車体色が削られれば下地の錆び止めの色が出てきます。
次回の塗装編で下地塗装と上塗り塗装の関係も詳しく解説します!
今回はここまで!
次回はあとむによるパートナーショップ記事です。
お楽しみに!
ダズヴィダーニャ
制作部 タカヒロ(gsc_Takahiro)
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