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皆様、こんにちは。
製造部 ミノ(@gsc_mino)です。

 

さて、前回前々回の記事では、
ワンダーフェスティバル2020[冬]にて配布された、

MODEROID 1/35エグゾフレーム(サンドカラーVer.)

※エグゾフレーム :虚淵玄(ニトロプラス)原案、YouTube Originalsにて好評配信中の2.5mリアルロボットアニメ『OBSOLETE(オブソリート)』の劇中登場メカ。

をスミ入れしたりウェザリングしたりしました。

今回は、前回のウェザリングの続き
いよいよ仕上げ作業に入っていきます!!!


使用するのは、以下の道具たちです!

  • ウェザリングマスター(B,C)
  • ガンダムマーカー(シルバー)
  • 先を切った細筆
  • 除光液
  • つや消しトップコート
  • 塗装クリップ(100均で購入)

さて、前回行ったウェザリング塗装。

実はまだまだたくさん方法があるのです!

まずはこちらの「ウェザリングマスター」を使います。

開けてみると…アイシャドーみたい!

 

使い方は、非常に簡単です…今までで一番簡単でした…!!!!
チップにパウダーを取って、スリスリ塗り付けます。


右側にCセットのアカサビを付けてみました。
おや?急に煤けた感じに……。

 

Bセットのススとサビも混ぜつつ、凸部分をぐりぐり塗ってみます。
濃淡が付きました!

経年劣化のような汚れを再現出来たように思います。
粉なので、失敗したときはティッシュで擦ればある程度落ちます。



色々混ぜて使うとこんな感じになります。いい感じ!


この調子でどんどん塗っていきます!


~2時間後~

一通りウェザリングマスターでの塗装が終わりました。

 

……ただ、粉なので触ったら落ちてしまうのが難点。

そこで、ここで定着剤もかねてつや消しをします
今回使ったのは、こちらのつや消しスプレー。


つや消しスプレーを使うため、制作部にGO。
聞くところによると、つや消しは難しいそうです……
「まずは練習してみたら?」とのことで、
プラ板に吹いて練習を……。
写真だと近いですが、20cmくらい離すのが良いそうです。

※吹く前は必ず缶を振りましょう。
※つや消しスプレーは、換気環境がある部屋か屋外で吹きましょう。


練習中に、つや消しの原理も教えて頂きました。
これが通常のツヤ有状態です。表面は平らなので、光を反射します。


つや消しスプレーには、微細な粒子が含まれています。

これを吹くことで、表面に粒子が付着して、光が乱反射するようになります。
これが、吹いた表面がつや消しに見える理由です。
吹く前に缶を振るのは、粒子が底に沈んでいるからなんですね!


塗装クリップで挟んだ腕パーツにつや消ししてみます。
最初はこうなりますが、時間が経つと……


わー😊ツヤが無くなっています!!

ただ、粒子が付きすぎると白くなってしまうので、

ちょっと吹いて確認して……を繰り返しながら吹いていきましょう。



最後にもう一つの技法を試して仕上げを…!!

前回、スポンジを使った「チッピング」という技法がありましたね。

この「チッピング」、他にも方法があるとのことなので、
試してみたいと思います!

その名は…ドライブラシ!

その名の通り、乾いた筆で塗る技法です。やってみましょう!

まずは、ガンダムマーカーのシルバーを、筆の先端につけ、


ティッシュでほとんどをふき取ります。

※これを怠ると、ベチャ!と付きます。
※時々、除光液で洗いながら使うと筆先が固まりません。

かすれるまでふき取ったら、パーツの凸部分を塗ります。
塗っているというよりは、ほぼ撫でる感じです。


出来ました!ほんの少しだけ銀色が付きました。
欠けている感、出ています…!!


角に対して、垂直に筆を走らせると効果的。



やっていないパーツと比べると、
金属感が増したことが分かります!


そしてようやく……完成しました!!!!
前回のスミ入れのみがこちら。

前々回、少しウェザリング塗装をしたバージョンがこちら。


そして今回が…こちら!!!!
前回よりも汚れや質感がリアルになりました!!



近くで見てみましょう!

 


タイヤ部分に少し銀の塗料を乗せてみたのがこだわりポイントです。
スミ入れだけの時に比べて、かなり成長した気がします……!

さて、今回のシリーズでいくつか技法を試してみた結果、
色々学びがありましたのでまとめてみました!

スミ入れ(スミ入れ用マーカー):難易度★☆☆☆☆
水性だと失敗してもふき取れるので安心。
素組→スミ入れでかなり変わるのが見ていて楽しい。
輪郭をはっきりさせて立体感を出すイメージ。

ウェザリング(リアルタッチマーカー ブラウン):難易度★★★☆☆
ぼかすこと自体はそこまで難しくはないが、
自然にぼかすのが結構難しい。
どこに塗装すべきか、考えながら進める必要有り。

ウェザリング(ウェザリングマスター):難易度★☆☆☆☆
化粧感覚で塗ることが出来、簡単でとても楽しい。
ただし粉なので、つや消し等での定着が必要。
つや消し前なら、失敗しても濡れティッシュで吹けば大体落ちるが、
水性のスミ入れペンやリアルタッチマーカーも落ちるので注意。

チッピング(スポンジ):難易度★★★★☆
除光液でふき取れるが、事前の練習がオススメ。
わざとらしさが出ないようにするのが難しい。
ガンダムマーカーがアルコール系なのですぐ乾く。
スポンジの質を色々試した方が良いかも。

チッピング(ドライブラシ):難易度★★☆☆☆
筆は毛先がバサバサした古い物でOK。(その方がやり易いかも。)
筆先がカサカサになるまでふき取るのがポイントだが、
その分塗料もすぐ乾いて固まる。
筆を動かすときは、意外とスピードを出して
サッサッとやった方が上手くいく。

つや消し:難易度★★★★★
今回の作業で最も苦戦。練習必須。
特にスプレーの吹き加減がとても難しかった。
凹凸がある部分は、特に吹きすぎに注意。


今回のシリーズは、安価ですぐ手に入る道具での
初心者向け塗装方法を紹介しました!
素組だけでは物足りないけど、まずは手軽なところから……
という方にススメしたい方法です😊!
少しの手間でかなり見違えるので、是非チャレンジしてみて下さいね!


明日もお楽しみにー!


©PROJECT OBSOLETE